Apocalypse-12-

息が切れる。エヴァを抱えているからもっとキツイ。でも止まることはできない。 一緒に山を走って登っていたアレックスは火炎地雷を踏んでしまった。大怪我を負ったヤツを置いて行きたくなかった。しかしアレックスは[エレボス]という名前を覚えろと言いながら銃を振って見せては、隣の茂みに...

Apocalypse-11-

「みんな~どこなのかしら~?」 ジャッキーの鼻歌が聞こえる。銃に撃たれて倒れていた怪物が再び起きてから、みんなバラバラになった。俺はエヴァの手を握ってしばらく走り、古いタンクがある建物の中に隠れた。…が、運悪くもジャッキーが俺らを探しているようだ。 「…ごめんね。」...

Apocalypse-10-

しばらく必死で走った。怪物は100mを走るのに10秒も掛からない模様だ。水が入ったチャムスギョまで来てやっと怪物の動きが鈍くなった。 「イ…イ…ウ…!ア…」 怪物はエヴァを見ながら変な音を出す。イヘジンを見た時と同じだ。エヴァは怖がりながらも怪物から目を離さない。...

Apocalypse-9-

「伝染病に露出されても平気なのを見ると確実ですね。まだ彼らは知らないようですが。」 アレックスは腕輪をしていないエヴァの手首を示しながら言った。 エヴァは顔を見ると調子が悪くなったようだ。それを見たフィオラが自分の上着をエヴァに着せた。フィオラは俺たちと共に逃げた。しかし結...

Apocalypse-8-

いつの間にか大通りを歩いていた。エヴァは先から口を利かない。 「ジャン・ヒョヌ!」 向こうからフィオラとイヘジンが走ってくる。 「幸い無事だったようだな。隣は誰だ?」 「今が2019年なのは知っているのか?」 俺はフィオラの言葉を切った。 「…なに?それは一体どういう…」...

Apocalypse-7-

「そのヨンビンって子はどんな感じ?」 「君と似てる。」 「じゃめちゃくちゃだな。」 「そんなことないよ、二人とも。」 夜が明けてエヴァと繫華街に出た。ここの地理に詳しいようだ。 夜に色んな話をしながら感じたことは、エヴァが思ったことよりお喋りだということだった。でも嫌な感じ...

Apocalypse-6-

目を開けると夜空が見えた。体には古い上着が乗せられていて、左腕には木の枝と包帯がまばらに巻き付けられているのが見える。そして… 「え…」 色が薄い金髪に白いワンピース姿の女の子が焚火の前に座って俺を見ている。 知らない顔だ。俺とほぼ同じ年に見えるんだが…生存者か?...

Apocalypse-5-

怪物は攻撃しようとするとすぐ遠くに逃げて、避けようとするとすぐ近くまで寄ってくる。 銃でも刀でも倒すことができない。クソ、あいつを追うのにかなり走った気がする。 ここはどこだ?競技場みたいなものが見える。 「ヒョヌ!よけて!」...

Apocalypse-4-

俺たちは湖に向かった。湖に近付くと遠くにテレビで見た、見慣れた建物たちが見える。 有名な遊園地、高いタワー、そして湖を囲む散策路…本当にソウルだ。 「私たちだけ知っておきましょう。余計に疑われますから。」 イヘジンは湖に視線を置いたまま小声で言った。俺も芝生を見る振りをした...

Apocalypse-3 -

川辺を捜索する間ずっと、イヘジンは俺に言いたいことがあるように見えた。 どうしたんだろう。無視しようとしたがやはり気になる。 「何か言うことあるか?」 「あの筒状の建物、見覚えありませんか?」 「俺は初めて見るぞ。」 イヘジンはもう一度辺りを見渡す。...

Apocalypse-2-

建物の中に入ると宅配の箱がたくさん積み上げられているのが見えた。 ここで集まることにしたらしい。 しかしここはどこだ…?一体どこに怪物なんかがうろついているんだ… 「ヒョヌ様、これを見てください。」 イヘジンが小さいカップ麺を持っている。子供の頃飽きるほど食べたから見るだけ...

Apocalypse-1-

誰かが追ってくる。捕まったら死ぬ。 走る途中、足に急な痛みを感じる。あ…またブービートラップを踏んでしまったのか。 このパターン一体何度目だよ畜生… 文字通り、足を引っ張られてもう動けない。終わった。 このまま死ぬんだ、この感覚ももう慣れてきたようだ。もう全て諦めたい…...