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  • 執筆者の写真ブラサバ

Apocalypse-11-



俺はエヴァの手を握ってしばらく走り、古いタンクがある建物の中に隠れた。

「みんな~どこなのかしら~?」

ジャッキーの鼻歌が聞こえる。銃に撃たれて倒れていた怪物が再び起きてから、みんなバラバラになった。俺はエヴァの手を握ってしばらく走り、古いタンクがある建物の中に隠れた。…が、運悪くもジャッキーが俺らを探しているようだ。


「…ごめんね。」

鼻歌が遠くなると、エヴァがとても小さな声で謝った。俺は頭を振りながらエヴァの手を握った。エヴァは俺らみたいに死に慣れていないだろう。とにかくあの怪物野郎は人間と似たような形をしているから。あの怪物…一体何だろう。


「何だよもう~かくれんぼに邪魔しないで!」

金属がぶつかる音がする。あれはフィオラか?一緒に戦わなきゃ!


エヴァの手を放してドアを開けると大怪我をして倒れているフィオラが見えた。ダメ…


「うぅっ…!」

拳を握って奴に突っかかろうとしたが、突然ジャッキーが持っていた電気のこぎりが粉々になって破片が飛んできた。これは…エヴァ?


「早くよけろ!」


アレックスの叫びと同時に、もう一度銃声が聞こえた。今度はエヴァの背中が真っ赤に染まっている…

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