ブラサバ
Apocalypse-5-


怪物は攻撃しようとするとすぐ遠くに逃げて、避けようとするとすぐ近くまで寄ってくる。
銃でも刀でも倒すことができない。クソ、あいつを追うのにかなり走った気がする。
ここはどこだ?競技場みたいなものが見える。
「ヒョヌ!よけて!」
怪物が早い速度で俺を通り過ぎた。待て、俺の後ろに誰がいるんだ?
「イ…ウア…」
怪物はイヘジンの前に止まったまま変な音を出している。そう、今だ!
「ヒョヌ様!」
突っかかる途中、急に体が浮かぶ。そのあっという間に胸倉を捕まれて遠く飛ばされたようだ。壁にぶつかって頭と背中に激しい痛みが感じられる。痛すぎる…早く起きなきゃ…
「後退だ!」
アイソルの声だ。
「ヒョヌはどうする!」
フィオラ…
「一旦後退しろ!」
アイソルあの野郎…今すぐ起きて一発殴ってあげたい…のに…目の前がぼやけていく…