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  • 執筆者の写真ブラサバ

Apocalypse-9-




「伝染病に露出されても平気なのを見ると確実ですね。まだ彼らは知らないようですが。」

アレックスは腕輪をしていないエヴァの手首を示しながら言った。


エヴァは顔を見ると調子が悪くなったようだ。それを見たフィオラが自分の上着をエヴァに着せた。フィオラは俺たちと共に逃げた。しかし結局イヘジンは…アイツ、手は大丈夫だろうか。


「これからどうします?」

アレックスが俺を見る。何をどうするか。正直何の対策もない。


「一緒に脱出しましょう。助っ人たちももうすぐ来るはずです。」

「どうやって脱出するって言うんだ?位置も見えるし、いざとなったら爆破することもできるんだぞ。」

フィオラが腕輪を示す。


「ここでなら、それを解除する方法があります。」

どうやって?誰が俺らを助けてくれるんだ?


「ソウルを抜け出したらまた詳しく説明しましょう。」

怪しい。アイツ怪しすぎる。


「ここにいたらエヴァも実験体ナンバーを付けられる羽目になるだろう。こっちもあまり信用はできないのだが…彼らが何かを隠していることは間違いない。」

フィオラはエヴァの調子をうかがいながら言った。


エヴァも適合者だから捕まって行くんだろうか。こんな地獄に引き入れたくないのに…アレックスは信頼できないけど一旦一緒に行くしかないか。


「みんなで一緒に脱出しよう。ここから」


フィオラが俺を説得している。もし脱出に成功したら…プサンにも行けるかな…


「イ…ウア…?」


何処かから淡が絡んだような不快な声が聞こえてくる。音が聞こえたのはエヴァの後ろ、イヘジンが捕えたがっていたその怪物だった。

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