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  • 執筆者の写真ブラサバ

Apocalypse-1-



誰かが追ってくる。捕まったら死ぬ。

走る途中、足に急な痛みを感じる。あ…またブービートラップを踏んでしまったのか。

このパターン一体何度目だよ畜生…


文字通り、足を引っ張られてもう動けない。終わった。

このまま死ぬんだ、この感覚ももう慣れてきたようだ。もう全て諦めたい…


「おい、起きろ。」



公園か?森のようにも見えるが…


目を開けると俺の脇を足で軽く蹴っているアイソルと水を渡してくれているイヘジン、そして沢山の木と草が見える。公園か?森のようにも見えるが…


「大丈夫ですか?」

「そのまま殺せばよかったのに。その方がお互い楽だろ。」

「また記憶を失ってしまったのか。もう殺す必要がなくなったんだよ。」

「アイソル様の仰る通りです。実験は終わりましたよ。」


イヘジンが笑う。そういえばアイソルの表情も普段と比べて柔らかい。


「最後の任務だけ果たせば約束した報酬も支給するとのことらしいです。」

「何の任務だ?」


アイソルの顔が険悪になった。いや、本当に聞いた覚えがないんだけど…


「なんで重要な部分だけ覚えないんだ?怪物を狩るだけでいいんだよ。」


怪物?いきなり何の怪物だ?殺されたり殺さなくてもいいなんて、実感がわかない。


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